腸脛靭帯炎(ランナー膝)

腸脛靭帯炎はランナー膝ともいわれている通り、主にランニングによって膝が痛くなるスポーツ障害です。特に長距離ランナーに発生率が多く、膝の屈伸運動が繰り返されることによって腸脛靭帯に炎症が起こり痛みが生じます。オーバートレーニングだけでなく、体の柔軟性の低下、О脚、姿勢やフォームの悪さが原因となっていることがあります。接骨院・整骨院では体の柔軟性をアップさせるとともに、原因となる体の歪みやクセを治しながら、フォーム改善のお手伝いもしています。

腸脛靭帯炎(ランナー膝)ってどんな症状?

腸脛靭帯炎になると、ランニングをしている時またはその後に膝の外側が痛みます。一定の距離を走った後に痛みが生じるのが特徴です。長距離を走ることにより腸脛靭帯が何度も擦れて炎症が生じるからです。痛みは下り坂を走っている時に強くなります。また普段運動をあまりしない方が急に長距離を走ったり、山登りをした時にも生じやすくなります。腸脛靭帯の柔軟性が低下している状態でランニングをすると腸脛靭帯炎が起こりやすくなりますので、運動前後のストレッチは必ず行うようにしてください。

一般に、安静にしていれば痛みは治まります。しかし、痛みがあるのに練習を続けたりして腸脛靭帯炎が悪化してしまうと、歩いている時や安静時にも痛みを感じます。それで痛みが生じたら無理をするのではなく、まずは局所の安静を優先させてください。

オーバーユースだけでなく内反膝、回内足の方も注意!

腸脛靭帯炎になる主な原因としてオーバートレーニングが挙げられます。スピード練習のやりすぎや、走行距離を急に伸ばすことで発生しやすくなります。また、内反膝つまりО脚、また回内足つまりかかとが外側に傾いてる方も腸脛靭帯炎になりやすいといえます。着地をする時に外側から接地するという方も注意が必要です。姿勢が悪いこと、骨の歪みによってフォームが乱れている方も炎症が発生しやすくなりますので、まずは接骨院・整骨院でご自分の体がどのような状態にあるのかをプロに見てもらうと、フォーム改善にもつながり、ランニング時により最高のパフォーマンスを発揮できるようにもなるでしょう。

慢性化すると治りにくい!まずは接骨院・整骨院にご相談を

腸脛靭帯炎の初期段階では安静にしていれば痛みが消える程度です。しかしランニングを続けていると慢性化して痛みが治りにくくなってしまうことが多いようです。それで、痛みが長引いている方はそのままにせずに、まずは接骨院・整骨院にご相談ください。

治療としては、腸脛靭帯また股関節周りのストレッチの強化を行います。超音波治療などによっても筋肉の緊張を和らげ痛みを緩和することもできます。また、内反膝、回内足、姿勢の悪さが見られる場合、体全体のバランスを整えること、必要な筋力トレーニングをすることにより根本原因の改善を図ります。