肉離れ(筋挫傷)

スポーツをしている方にとって身近な怪我の1つが肉離れです。肉離れとは、筋肉の一部分が断裂することをいいます。筋挫傷ともいいます。特にふくらはぎ、太ももの裏の筋肉が損傷することが多いですが、全身のどこでも生じる可能性があります。

肉離れは、接骨院整骨院で働く柔道整復師の業務範囲となりますので、保険を使って施術してもらうことができます。応急処置から負担がかかった筋肉のケアまで安心して任せることができ、早めの回復を期待することができますので、特にスポーツをしている方はお近くの院を見つけておくとよいでしょう。

肉離れの原因とは?

肉離れで接骨院整骨院に来られる方の多くがスポーツをされている方で、特に年を重ねることで生じやすくなる怪我の1つといわれています。

なぜ肉離れが起こるのかというと、例えば準備運動が十分に行われていなかったり、疲労がたまっていることで、筋肉の柔軟性が低下していたことが考えられます。筋肉が硬いまま、ダッシュや重いものを持ち上げるといった筋肉を急激に収縮させる運動をすると、筋肉の繊維がその収縮にうまく対応できずに断裂が生じてしまうことがあるのです。

スポーツをしてる方ではなくても、走りだしたら突然に肉離れが生じたという方もいるかもしれません。それも、筋肉が硬くなっていたため、筋肉の繊維が収縮に対応できなかった結果断裂してしまったからなのです。

断裂時には、ぶちっという音がすることもあります。そして、強烈な痛みが生じ、その痛みは無理に伸ばしたり、力をかけることで強くなります。程度にもよりますが、ふくらはぎの肉離れの場合は歩くことも難しくなることがあります。

接骨院や整骨院で応急処置からその後のケアも可能

肉離れになった場合は、できるだけ早く接骨院整骨院で応急処置をしてもらいましょう。肉離れが生じた筋肉は大量の出血が起きています。まずは応急処置として痛みが生じている個所を冷やします。テーピングをして損傷した部位を固定し圧迫を加えます。そうすることにより、肉離れが起きている箇所の負担を減らすとともに、内出血や腫脹を防ぎます。

その後急性期を過ぎてから、ストレッチや手技療法で硬くなっている筋肉の柔軟性を取り戻していきます。超音波治療を行うこともあります。

肉離れを予防しよう

肉離れにならないために、スポーツをする前には準備運動をしっかりと行いましょう。また、急に強度な運動を行うのではなく徐々に強度を上げていくといった方法で予防することができます。運動不足の方は、日ごろからストレッチをしたり、日常に軽い運動を取り入れるなど、筋肉の柔軟性を保ち、筋力が低下しないようにいていきましょう。